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[ 映画への独り言 ]    [ ブライアン・デ・パルマ ]    [ アルフレッド・ヒッチコック ]    [ 男優 ]    [ 女優 ]    [ 監督 ]
殺しのドレス
DATA


原題:Dressed to Kill ……1980年
独り言
池袋の映画館で初めて見た。エッチな雰囲気で始まった。ピノ・ドナジオの音楽が素敵だった。それ までに見ていた映画と比べてきれいだと思った。アメリカではこの映画の残虐なシーンに対し女性の 団体が非難を浴びせたというような話を聞いていたが、目の前の映像からはちょっと考えられなかっ た。美術館のシーンには感激した。せりふを一切使わないスリリングな世界を作り出すブライアン・ デ・パルマって監督、おもしろいじゃない。その後のエレベーターでのとっても痛そうな場面も、カ メラアングルとスローモーションによって、ただの流血シーンで終わらせていなかった。ストーリー 展開にやや難があるとは思ったが、最後まで満足できる作品だった。小生がデ・パルマを初めて意識 した作品である。また、ロードショー館で同じ映画を2回連続で見た最初の作品でもある。
シャワーシーン
アルフレッド・ヒッチコックの大ファンであるデ・パルマは「殺しのドレス」でも、ヒッチコック作品を意識していろいろな場面の演出をしている。「サイコ」へのオマージュとでも言うべきシャワーシーンは「ファントム・オブ・パラダイス」や「キャリー」にも出てくるが、「殺しのドレス」では2回もある。2回とも**という点で共通しているが、効果はまったく違う。1回目がアンジー・ディッキンソン演じるケイトという人妻の紹介のため(もちろん観客を驚かそうという意図もある)であるのに対し、2回目は******(言いたいけどネタバレになるので言わない)。そして、「サイコ」でのヒッチコックのカメラワークやカット割りの巧みさに対抗するかのように俯瞰を使ったりして効果を出している。もちろん、「サイコ」にはとてもかないません。
カメラ
犯人を捜そうとするピーター(キース・ゴードン)は、犯人が精神分析医エリオット(マイケル・ケイン)の患者の中にいるという情報を警察で盗み聞きし、エリオットの家の前にカメラをセットして患者の写真を撮る。その写真の中には黒いコート・黒いサングラスのブロンドの女性(この姿はヒッチコックの「ファミリー・プロット」から頂戴したのだろう)が? 写真を手がかりに犯人捜しというシチュエーションは、次の「ミッドナイトクロス」にもあり、こちらは音を加えて映画のようになったものが手がかりとなる。エリオットの部屋でリズ(ナンシー・アレン)とエリオットが話す場面では、エリオットの机の上の鏡が効果的である。ヒッチコックの「裏窓」の影響だと思われるが、デ・パルマはレンズや鏡が好きで、多くの作品にカメラ(写真機・8mm(16mm)・ビデオカメラ・テレビカメラなど)が登場する。
また、カメラで写したものも効果的に使用する。「殺しのドレス」では、2つに分割された画面(スプリット・スクリーン)で映し出される2つの異なった部屋のテレビが同じチャンネルになっているのだが、その番組の内容が**なのである。
輝く刃物
ダイヤルMを廻せ!」を撮影していたとき、凶器のはさみが光らなかったという理由で撮り直しをしたというヒッチコックの話があるからか、デ・パルマも相当こだわっている。エレベーターの場面もそうだし、リズのシャワーシーンでもそうである。これでもかというくらい輝かせている。しかし、このように感じるのは小生が意識しすぎているからで、デ・パルマのしていることはミルクのコップの中に豆電球を入れたヒッチコックと変わらないのかもしれない。役者の演技は大袈裟だと鼻につくが、小道具は演技してくれないので、その存在を派手に演出したほうがよいということか。