[ 映画への独り言 ]    [ ブライアン・デ・パルマ ]    [ アルフレッド・ヒッチコック ]    [ 男優 ]    [ 女優 ]    [ 監督 ]
これぞ迷場面


  愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン
   MANON DES SOURCES
激しい雨の中、マノン(エマニュエル・ベアール)がずぶ濡れになりながら山羊を連れて家に帰る途中、父の墓の前でハーモニカを吹く場面。マノンが荷物を置いてハーモニカを吹きだしたところで、画面右隅の墓石が後ろに倒れてしまう。なぜ?  
ラッキーナンバー7
   LUCKY NUMBER SLEVIN
スレヴン(ジョシュ・ハートネット)が“ラビ”(ベン・キングズレー)の息子を訪ねていく場面。エレベーターの中で乱れた髪の毛を直すが前髪は跳ね上がっている。エレベーターを降りて廊下を歩いている途中で何度かカットが変わるが、その度に髪の毛のはね方が微妙に違っている。
  ビューティー・ショップ
   BEAUTY SHOP
ジーナ(クィーン・ラティファ)の店のキッチンで、ラジオの曲に合わせて踊っていたジェームズ(ブライス・ウィルソン)がシャネル(ゴールデン・ブルックス)に見られていたことに気づき、ばつが悪そうにキッチンから出て行く場面。キッチン内から撮ったカットでジェームズが左手に持っていたコーヒーカップは、キッチンの外から撮ったカットに変わった瞬間、右手に移っている。  
悪魔の手毬唄
   
金田一耕助(石坂浩二)と多々羅放庵(中村伸郎)が風呂に入っている場面。金田一耕助の使っているタオルの色は最初白だが、途中から黄色になっている。お湯が濁った色なのでタオルに色が移ったのだろうか? 
        ドラキュラ
   DRACULA
自殺したエリザベータ(ウィノナ・ライダー)の遺体にドラクル(ゲイリー・オールドマン)が駆け寄る場面。ドラクルの勢いにびっくりしたのか、閉じているエリザベータの瞼がピクピクと動いてしまう。  
  ロッキー・ホラー・ショー
   THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW
Enter at your own risk !!  
  Dammit, Janet の曲中、ブラッド(バリー・ボストウィック)がジャネット(スーザン・サランドン)に指輪を贈ろうとする場面。指輪を取り出した直後、ジャネットのバッグは彼女の後ろにあるが、指輪を落として拾おうとしたときには2人の間にある。
 
Time Warp の曲中、コロンビア(リトル・ネル)が登場するあたりから、ホールの中央の赤いカーペットが、巻かれて見えなくなったり元に戻ったりを何度か繰り返す。
 
Sweet Transvestite の曲中、フランクン・フルター(ティム・カリー)登場の場面。フランクン・フルターの顔を見て卒倒するジャネットは初め左手を額にかざすようにするが、カットが変わって倒れるときには右手をあげている。
 
マジェンタ(パトリシア・クイン)がブラッドの服を脱がせる場面。ベストを脱がせたとき、ワイシャツのボタンはすでにはずれているが、カットが変わるとマジェンタがワイシャツのボタンをはずしている。
 
屋敷から外へ出る場面。スコット博士(ジョナサン・アダムス)はブラッドとジャネットに支えられていて、車椅子には乗っていない。しかし、屋敷がなくなった後、倒れているスコット博士の周辺には、バラバラになった車椅子が散乱している。
 
カマキリな女
   LA HIJA DEL CANIBAL
拉致されたルシア(セシリア・ロス)が乗った車をフェリックスとアドリアンがオートバイで追いかける場面。初めはアドリアンが運転していたが、途中でフェリックスに変わっている。車を追跡しているのだから、途中で運転者が代わる余裕などないはずだが……。
  上海から来た女
   THE LADY FROM SHANGHAI
水族館で、マイケル(オーソン・ウェルズ)とエルザ(リタ・ヘイワース)が話している場面。2人の後ろに水槽の中の魚が映るが、2人の大きさと比べると、どう考えても大きすぎる魚がうようよ出てくる。大切な会話をしているシーンなのだが、魚が気になってしょうがない。  
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
   SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW
ニューヨークにロボットが出現後、世界各地にも出現したということが新聞を見せていくことによって語られる。日本の新聞は『毎朝新聞』で、「巨人機兵、日本を……」「大怪獣、日本国民を救……」という見出しになっている。そして、写真にはゴジラらしき怪獣の影が、富士山、ロボットと共に映っている。日本には強い味方がいるのだなぁ!
  ボディスナッチ
   CORPS A CORPS
ローラ(エマニュエル・セニエ)が車にすがって、車内の夫に子どもを連れて行かないように頼む場面。夫はローラを突き飛ばし車を出す。突き飛ばされたローラはぬかるんだ地面に倒れるが、そのときローラの右足首の上を後輪が通過する。足が本当に轢かれてる! エマニュエル・セニエは大丈夫だったのだろうか?  
シークレット・ウィンドウ
   SECRET WINDOW
モート(ジョニー・デップ)がシューター(ジョン・タトゥーロ)の帽子を持って外出し、ガソリンスタンドでテッド(ティモシー・ハットン)とやりあって帰ってくる。袋から帽子を出して、テーブルの上の電話にかぶせるように投げる。そのとき、帽子は袋の中で潰されたためかてっぺんの部分がくぼんでいる。投げたモートがカメラの方に向かって歩き出すと電話が鳴り、モートは振り返る。再びテーブルの上が映ると電話にかぶさっている帽子のてっぺんにくぼみはない。一瞬のうちに帽子は元のかたちに戻ってしまった。
  マーズ・アタック
   MARS ATTACKS!
終盤、ジャック・ニコルソン演じるアメリカ大統領が火星人に襲われた際、火星人に向かって感動的な内容のセリフを語る。語り始めるときに、緩んでいたネクタイをきちんと直すのだが、途中、火星人のカットから大統領に戻るとネクタイは元の緩んだ状態になっている。状況から考えると、自分で緩めるとは思えないのだが……。  
ミザリー
   MISERY
オープニング、ポール(ジェイムス・カーン)の車が雪のために道路から崖下に転落するが、転落の直後にもかかわらず、仰向けになった車にうっすらと雪が積もっている。実際に雪の中での撮影だったようなので、仕方ないと言えば仕方ないが、いくら激しい吹雪でもねぇ。
  ローマの休日
   ROMAN HOLIDAY
アン王女(オードリー・ヘップバーン)とジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)のスペイン広場でのシーン。バックに映っている建物の時計に注目すると、最初が12時30分、次が8時10分、そして9時15分、10時25分、16時55分、10時20分と、画面に映し出されるたびにまったく違う時刻を見せてくれる。映画のストーリーの中では4分間くらいの出来事なのに。映画はこうやって継ぎはぎで作ってるんだなぁと感心する場面である。  
サンダーバード
   THUNDERBIRDS
アランとファーマットが1号を操縦してロンドンに向かう場面。操縦桿を握る2人の手のアップで、右側に映っているファーマットの左手が操り人形の手になっている。人形劇であったオリジナルへのオマージュであろう。
  レイダース/失われたアーク《聖櫃》
   RAIDERS OF THE LOST ARK
冒頭、ハリソン・フォードが洞窟から脱出し、湖上にとめてあった飛行機で逃げるが、その機体に"OB−CPO"と書いてある。この映画の製作に関わったジョージ・ルーカスが監督した「スター・ウォーズ」のオビワン・ケノービ(アレック・ギネス)とC3PO(全身金色でおしゃべりなロボット)を連想させる。  
パピヨン
   PAPILLON
ラストシーンで大海原に向かって泳ぎだすスティーブ・マックイーンの下に、彼を支えているダイバーの姿が見えてしまう。か、感動のラストが……。
    イン・ザ・カット
   IN THE CUT
マロイ刑事が、ポーリーンの家まで送ったフラニー(メグ・ライアン)と車の外で話していたときに、同僚のロドリゲス刑事に車内から水鉄砲で水をかけられるが、そのとき通り過ぎるミニスカートの女性が、その後マロイ刑事が車に乗ったときに、もう一度同じ方向に向かって通り過ぎる。その間約15秒。みごとな瞬間移動である。  
バック・トゥ・ザ・フューチャー
   BACK TO THE FUTURE
オープニング、ドクの部屋の中のたくさんの時計をカメラがパンしながら見せていくが、その中に長針から人形がぶら下がっている時計がひとつある。この後の(と言ってもずいぶん後だが)ストーリーを暗示したものである。

映画への独り言